心の治癒と魂の覚醒

        

『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑰


 17.賢者(32歳男性/会計教師)
 今回のケースは、今まで考察してきたものと比較するとやや異色です。というのは、今までのように、愛や奉仕という、地球卒業に必要不可欠な資質が、それほど発揮されていないからです。この人は、抽象的な概念、とりわけ数に関する概念に没頭する研究者タイプであり、愛や奉仕といった言葉から感じられる情愛的な性格の持ち主ではないようなのです。
 リーディングは、占星術との関連において、次のように語っています。少し長くなりますが紹介してみます。
「水瓶座の影響力から来る才能を見ると、この人は特に航空機や船舶建造に関する数理計算に自分を応用することがこれまでにもできたし、今後もできるだろう。この人は水と風に関係する元素と関わるものであれば、抜きん出た建造者になれる。木星と海王星の影響力が研究願望と孤独願望をそそっているが、その人生は人間と関係する状況で満ちている。人と物の両方がその人の興味をそそっている。物々交換や販売にはほとんど関心がない。毎日の生活に必要なものを手に入れるため以外、金銭はその人にほとんど意味を成さないのである。この人の好き嫌いについて言うと、これらは明らかに矛盾し合っている。というのも、愛情あるいは愛がその人生を支配していながら、ある方向以外ほとんど愛情が表されていないからである。この人にとって友情は強い力を持っている。嫌う気持ちも強いが、この場合、あたかも嫌う相手かグループが存在しなかったかのような態度をとっている。この人は宿命論者ではないが、そのとる行動は彼の信念が宿命論であるかのように人に思わせるところがある。むしろ、全体愛がこのような状況を作り出しているのである。数学面での能力開発が究められてゆくに従い、その人は特に神秘主義、それも数の神秘主義に関する研究で、多くの進歩をものにするようになるだろう。
 これはその人にとって非常に価値あるものとなる。その人は占星学ばかりか、天文学やそれと関係する数の研究によって、自分をも人をも助け、このような真理を個人的に応用してゆく中で、数霊を使いこなす占星学者になるだろう。占星術を通してだけではなく、より深い意味での数霊学を通してである。これらが、その人の関心を寄せる要因だ」

 過去生としては、例によってエジプトに生まれています。このとき、「宇宙の星々に関係させて数論を研究した最初の人」であるとリーディングは語っています。おそらく、ある種の天文学の研究をしていたと思われます。
 次にエルサレム、ベツレヘムにやってきた、いわゆる「東方の三博士」のひとりだったと言います(彼らは同時に占星学者だったとされています)。そして、イエスが誕生したとき、幼子イエスに乳香をさしあげたのがこの人だったそうです。
 最後に、十字軍遠征時代のイギリスに生まれました。ここで彼は僧侶をしていました。現在、この人に孤独を好む傾向があるのも、過去生での研究生活や僧侶の経験から来ているようです。
 そして、リーディングは次のようにメッセージを与えています。
「今生では、星の研究、神秘な数や場所、状況についての研究がその人の得意とするところである。むしろ、それをキリストをとおして与えられている創造的エネルギーに向けて応用しなさい。そのように、数の中で、神秘な力の中で、物事の織り成す周期の中で、この人はキリストのお導きになる生活にそれを応用することにより、たくさんの人の物質的、精神的生活を助け導くことになろう」

 この人は、物質的な物事に対する関心が薄いという特徴がまず見てとれます。物質的なものに対する執着がないという点が、地球卒業には大切なことは理解できるところです。
 そして、数や占星術という、抽象的で調和的な事柄に意識を向けてきたわけです。古代ギリシアの哲人ピタゴラスは、覚醒するための教団を作りましたが、そこで学ばれていた科目は、数学・天文学・音楽でした。というのも、これらは人間の心に「調和」の概念を形成させるからです。調和の概念に意識を向けることが、地球卒業にとって大切になるのかもしれません。
 この人は、浮世離れした孤独な哲学者といった、ややクールな印象があるのですが、リーディングも述べているように、必ずしも愛が欠如していたわけではなかったようです。ただ、その愛は情愛というよりは、「博愛」に近いものだったようです。
 そして、自分がこれまで究めてきた数や神秘学的な知識を通して人々の助けとなるようにリーディングはアドバイスしているわけです。つまり、基本的にはやはり「奉仕」の大切さを訴えているわけですが、ポイントとなるのは、その人が持つ才能を活かすということなのでしょう。この人はこの人なりのやり方で愛を表現し、奉仕をしようとしているのだと思われます。自分の個性を活かしたやり方で献身すること、これが大切なのでしょう。
 
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『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑯


 16.ダンサー(20歳女性)
 この女性について、リーディングは「常に自分よりも他を優先させ、身を捧げる人である」と評しています。肉体の年齢は若いですが、魂はかなり成長しているのでしょう。
「いつも人から求められる立場にあり、接触する人々の生活の中に歓喜と平和、幸せと満足、明るさと愛とを持ち運ぶ人であることがわかる」
 そして、この女性はすばらしい看護婦にもなれたであろうし、演劇でもすぐれた教師になれたと告げ、「自分の利益のためにではなく、人のために何かをすることから、この人は満足と喜びを得ることになろう」と言っています。
 過去生としては、エジプトに生まれ、音楽とダンスを通して神殿礼拝に携わり、多くの人に喜びと幸福感を与えたといいます。
 次にギリシャに生まれ、巫女として、神殿礼拝と人々への奉仕が続けられました。そのため大きく進歩しましたが、競争心や嫉妬心を起こして退歩もしました。しかしそこから教訓を学んだようで、今日では、自分を妬む人を排除するようなことはしないようになったといいます。
 次に、フランスに生まれました。宮廷の人気者のエンターテナーとなった彼女は、多くの人々から愛されました。誘惑の多い立場であったにもかかわらず、それを誤用することなく、賛沢に走ることもありませんでした。そしてここでも、人々に純粋に奉仕する生き方をしました。
「人々に喜びと平和、幸福を与えることによって進歩を遂げた。そのことによって楽しい生活と賛沢に囲まれた地位を得たが、それを誤用することがなかった。その人は言葉においても行いにおいても、常に人に捧げ尽くしたからである。沢山の人にとって、その人は注目すべき存在となった。言葉と行動によって自分を表現したいという願いが、当時からの衝動となって今に現れている。人々の生活に多大な影響を与えるような仕方で教え、訓練し、朗読する能力があるのはこのためである」
 リーディングは最後に、次のようなメッセージを与えています。
「十字架へ導くあの道の中にしっかり留まりなさい。主の中にこそ光はあるからだ。自分の努力をとおしてその光を身に現すことによって、地球での生涯が今後不要となるほどのところにまで辿り着く至上の喜びを、その人は得るであろう。というのも、その人は多くの者を凌ぐあの進歩の中に至っているからである。その能力を正しく活かしてゆきなさい。全ては善い」

 さて、このケースから学ぶことは、言うまでもなく、これまで繰り返し見てきた通りのものと言えるでしょう。一言でいえば、「無私の奉仕」とも呼ぶべきものです。これまでのどのケースを見ても、この「無私の奉仕」なくして地球を卒業すると言われた人はいません。これが事実であるとしたら、瞑想やさまざまな修行だけでは、地球を卒業することはできないということになります。リーディングが最後に告げていた「十字架へ導くあの道」というのは、自己犠牲(十字架はそのシンボル)の道を示しているのでしょう。自分を犠牲にして人に尽くすことが、ラストタイマーになるにはもっとも重要なことなのかもしれません。

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『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑮


 15.エンジニア(63歳男性/不動産業)
 リーディングは、この男性について「これまでの生涯で、この人は一度たりとも我欲の欠点を持ったことはなかった」と言っています。
 まずは、例によって、ラータが神官をしていた時代のエジプトに生まれました。そこで神学者、人の知性の発達を促す講演者、医者、通訳など、多彩な能力を発揮して仕事をしていました。
 次にローマにおいて、国の統治者のひとりに生まれました。
 最後にアメリカで生まれ、「機械で動く船」(蒸気船?)の発明家の助手をしていたといいます。その才能を活かすことで、人々に楽をもたらすことができ、それは立派な「奉仕活動」であり、そのために魂は進歩を遂げたとリーディングは指摘しています。
 なお、リーディングは、この人の占星学的な影響力についても語っています。その中に、この人がもつ美徳や長所が示されていますので、次に引用してみましょう。
「この人の中には、木星から来る視野の高貴さ、広大さ、目的と大きさ、魂の誠実さが認められる。金星について見ると、真理愛、自他の進歩を促すものを、時に他者の意見と対立する仕方で応用する能力が来ている。また人生の中に真のものを誘う要因を愛する気持ちが表されており、この人は沢山の人に導きと影響を与える人である。水星を見ると、理解力に関わることを指導する方向でこの力が使われてきた。今後も使われるだろうことが分かる。天王星に現れている影響力を見ると、この人はある人々からエキセントリックに思われるところがある。また、人によってはその時その時でやり方をコロコロ変える人間だと思う人もいるかもしれない。だが、これは彼の知的視野に機敏性を与えている力なのであり、方向が定まらないのではなく、与えられた状況が必要とするものに合わせる必要が出てきた時に、機敏にやり方を変えることができるということである」

 ざっと以上なのですが、このケースから、地球を卒業するために何が必要なのか検討してみましょう。
 まずやはり、「我欲の欠点がない」ということでしょう。つまり、利己主義ということが、地球を卒業するためには何としても克服しなければならないものであることが、このケースでも示されています。
 また、自分の才能を発揮することで人や世の中に奉仕をすることの重要さも読みとれます。「自分の才能を発揮することで」というのがポイントのようです。もちろん、才能とは関係のない奉仕活動も価値はあるのでしょうが、やはり自分の才能を活かした方が、世のため人のために、よりよい影響を与えることができるということなのでしょう。
 そして、このケースからは、占星学的な影響という形で示された、いくつかの美徳が参考になります。すなわち、視野の高貴さ、魂の誠実さ、真理への愛、指導力、柔軟性といったものでしょうか。こうした美徳を持つように努力することも、地球卒業のためには大切であるようです。

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『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑭


 14.治療家(35歳女性)
 この女性は、おそらく代替医療に関係したヒーリングの仕事をしているようなのですが、その才能は、過去生で養われたものであるとリーディングは伝えています。そして、お守りの意味で瑪瑙(めのう)やアメジストなどの宝石を身につけるとよいとか、ある種のシンボルや数字が自分の力を発揮するのに役立つだろうと指示しています(ただし、そういうものに依存してはいけないと釘を差してもいます)。
 この女性の過去生は、他の地球卒業者と同じく、エジプトから始まります。アトランティスから人々がエジプトに流れ込んできて紛争が繰り広げられていた時代であるとリーディングは告げており、そのとき、この女性は病院で子供達の看護を手助けして魂を進歩させましたが、その後、巫女になったとき、霊的な力を誤用したために退歩したといいます。
 次に再びエジプトに生まれました。当時、今でいうペルシャでヒーリングの技術を身につけましたが、そのとき、リーディングの言葉から推測すると、結婚相手の肉体的な欠陥にこだわってその関係を破綻させたことにより、退歩したとのことです。
 次にアメリカに生まれ、インディアンから薬草の治癒力を学び、その知識で多くの人を癒してインディアンから慕われるようになったとのことです。
 リーディングは、この女性はもう地球に戻ってくる必要がなくなるほどの意識を実現するかもしれないが、「自分の中に愛を作りだしてくれた人々の役に立ちたい」という願いを持てば、また地上に戻ってくるかもしれないと言っています。
 また、この女性に向けられただけでなく、人類全般に向けられたと思われるような、次のようなメッセージを告げています。
「より大きな可能性と、より大きな責任を持つ目覚めた人間が、もっとたくさん必要とされていることを知りなさい。無知が至福であると言ってはばからない者もいるが、暗闇の中でつまずけば、人は何にでもつかまりたくなるものである。しかし、“神をわが父と呼び、わが神と呼び、地のほこりにまみれて手探りする者のようにではなく、神と一つになる権利を高く掲げる者となれ”という叫びが常に父から発せられているのだ」
 そして、次のような助言をして終わっています。
「他の人々の人生に影響を与えるよう自分を活用してゆくことの中で、父(神)を表現している生命の中の一なる力であるあの大霊との合一を求める魂の願いがかなえられよう。あなたの体と心と魂を清く保ち続けよ。あなたが知っている最高のものに心を合わせることについては、心の内に何一つ疑問があってはならない。神はそれ以上のことも、それ以下のことも、あなたに望んではおられないのである」

 さて、地球を卒業するために、私たちはこのケースから何を学ぶことができるでしょうか。
 今まで見てきたケースとは違い、この女性は、とくに他者への奉仕や愛を与えてきたということで称賛はされていませんが、おそらく、ヒーラーという職業そのものが、奉仕や愛を与える行為となっていたと考えられます。
 また、ヒーリングに関する知識や技能が、そのままある程度、その人の霊性を開発させる要素になっていたようにも思われます。
 そして、やはり最後の助言のなかで言われているこの言葉こそが、地球卒業には必要なのでしょう。「あなたの体と心と魂を清く保ち続けよ。あなたが知っている最高のものに心を合わせよ」
 この「最高のもの」とは、おそらく「神」や、美徳などを指しているものと思われますが、私たちは、自分自身の体と心と魂を清く保ち続けているかどうか、常に反省し、心を「最高のもの」に合わせるようにすることが求められているようです。

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図書紹介 『奇跡の脳』 ジル・ボルト・テイラー著

図書紹介『奇跡の脳』ジル・ボルト・テイラー著 竹内薫訳 新潮社 2009年

 本書は、女性脳科学者が脳卒中となって左脳が麻痺し、回復するまでの体験が綴られたものです。左脳が麻痺したことで右脳が活性化したのですが、そのときに悟りの体験、宇宙との合一体験を経験したのです。覚醒をめざす私たちの参考になるかと考え、今回、ご紹介させていただこうと思いました。必読書というほどではありませんが、興味をそそる内容なので、時間があれば読んでみるとよいのではないかと思います。
 まずは、この本の帯に書かれてある文章を紹介してみましょう。

表)「脳卒中から再生までの8年間-脳の可能性と神秘を描いた全米50万部の大ベストセラー!」
裏)「統合失調症の兄を持った「わたし」は、小さい頃から脳に興味を抱く。同じものを見て、どうしておにいちゃんとわたしは反応が違うの?
 努力の末に脳科学の専門家となり、ハーバードの第一線で活躍するわたしは、誰よりも脳について知っているはず、だった-。
 1996年のある日、37歳で脳卒中に襲われ、生活は一変する。左脳の機能が崩壊し、言葉や身体感覚だけでなく、世界の受け止め方までも変わったのだ。
 体力の補強、言語機能を脅かす手術、8年間に及んだリハビリ。
そこでわたしが得たものとは、何だったのか。」

次に、このブログと関係のある、覚醒的な体験について語った箇所を紹介してみます。

「左脳の言語中枢が徐々に静かになるにつれて、わたしは人生の思い出から切り離され、神の恵みのような感覚に浸り、心がなごんでいきました。高度な認知能力と過去の人生から切り離されたことによって、意識は悟りの感覚、あるいは宇宙と融合して「ひとつになる」ところまで高まっていきました。むりやりとはいえ、家路をたどるような感じで、心地よいのです。
 この時点で、わたしは自分を囲んでいる三次元の現実感覚を失っていました。からだは浴室の壁で支えられていましたが、どこで自分が始まって終わっているのか、というからだの境界すらはっきりわからない、なんとも奇妙な感覚、からだが、個体ではなくて流体であるかのような感じ。まわりの空間や空気の流れに溶け込んでしまい、もう、からだと他のものの区別がつかない、認識しようとする頭と、指を思うように動かす力との関係がずれていくのを感じつつ、からだの固まりはずっしりと重くなり、まるでエネルギーが切れたかのようでした。(p27)」
 
「解放感と変容する感じに包まれて、意識の中心はシータ村にいるかのようです。仏教徒なら、涅槃(ニルヴァーナ)の境地に入ったと言うのでしょう。
 左脳の分析的な判断力がなくなっていますから、わたしは穏やかで、守られている感じで、祝福されて、幸せで、そして全知であるかのような感覚の虜になってしまいました。(p40)」

 他にも、覚醒修行をする上でヒントになる記述がたくさん見られます。
 この本を読むと、覚醒と右脳というのは、非常に密接な関係にあることがわかります。もちろん、覚醒という意識状態は右脳だけですべて説明できるとは思いませんが、右脳を活性化することが覚醒を促すことは、おそらく間違いないようです。
 参考になさってみるとよろしいかと思います。


推薦図書(覚醒編) | コメント:6 | トラックバック:0 |

『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑬


13.万人の母(41歳女性/主婦)
 この女性は、1965年に75歳で亡くなるまでARE(米国バージニア州エドガー・ケイシー財団)で働いていました。愛情深く、穏やかで、誰からも愛されたと言います。
 この女性について、リーディングでは占星術との関係において性格が詳しく語られています。少し長くなりますが、ご紹介してみましょう。
「金星について見ると、この人の愛情深い態度を形成している影響力があり、万人にとっての母のような影響を周囲の人たちに与え、人間関係の中での責任をもっと考えるようにさせる性格が来ている。木星では視野を拡大させ、自分と人の体験する様々なことを研究し洞察することを強める影響力が見られる。天王星からはこの特別な人の中に月並みでない経験を作り出す影響力が来ている。それというのも、その力は様々な経験の中でのバランス作用となって働いているのだ。他の人なら判断力を失い気を動転させるような場合にも、その人はこの惑星での滞在で得た経験を通して、沈着冷静な態度を保っていられるのだ。水星からは、他の人たちを悩ませていることにその人がはまり込んだことははとんどないことは明らかであるのに、どんな場合でも、軽くカウンセリングしてのけるその能力によって、事の解決をうまく計れる才能が来ている。今生では、いうなれば、穏やかな雰囲気の中で誰をももの差しで測れる才能が生まれているのだ。そこで、この人は看護婦、カウンセラー、また他から理解されにくいグループの監督になるのもいいだろう。こうしたことから今生に形成されているものには次のようなことがある。人生の様々な状況に、明るく、楽しく、愛想よく対応できる人である。そして、この人は今後地球に生まれることが要らなくなるほどのものを今生に形成してきている、稀に見る人であると言える。というのも、地上での各生涯を通じて多くのことが形作られ、星間滞在での経験がさらにそれを強めて、この人から影響を受けたことのある誰もが、その出会いをいつの日か幸せに思う時が来るほどの存在にしているのだ」

 この女性の過去生は、ペルーから始まります。当時、彼女は巫女をしていましたが、母国の滅亡に伴って救済を求めてきた人々に苦しみを与えたため、魂の進歩が遅れたとリーディングは述べています。
 次にエジプトにおいて、神官ラータの妹に生まれました。神殿において祭祀の仕事をしていたようですが、神殿に集まってくる人々に物心両面にわたって神の教えを伝え、魂の進歩を果たしました。しかし後半生となり、神官ラータの地位に別の者をすり替えようとの試みが為されたとき、王をはじめとする権力者側に敵対したため、魂は退歩したとのことです。
 次に、イスラエル人として「約束の地」に生まれました。エジプトでの束縛の苦しみと、そこから脱出する旅の苦しみにも負けず、気高い生き方をしたようです。その結果、リーディングが言うには「人に助言を与え、説得する才能があり、人の軽蔑にも明るく対応する姿勢」を養ったようです。
 次に生まれたのはノルウェーで、エリク大帝の母だったと言います。そして、これまでの過去生での経験からよく学んでおり、それゆえに、たくさんの人々を導くことになろうと言われています。
 そして、最後にリーディングは次のように告げています。
「その人の今生での能力と、どうそれを手にしたらいいかについて述べるとこうなる。今生その人は地上経験に戻ってくることが要らなくなり、むしろ自分のこれまでの獲得してきたことを活かし表現できるような、もっと高度な世界に旅立つようなことになるかもしれない。また、その方法について述べれば、主を通してあらゆる力があなたに入ってこれるよう、光となり、生命となり給うた主の中に現されたあの栄光の中で、常にあなたの心とハートとが歌い、日々の務めに対応するようにせよ。主は道であり真理であり光である。その人は光としての主の中で真理が手に入れられることを知ったからである」

 さて、今回のケースでも、いろいろなポイントを学ぶことができますが、基本的には、これまで見てきたことに沿ったものと言えそうです。「万人の母のようだ」とリーディングが述べているように、非常に慈愛深い性格であることが伺われ、これがこの女性の大きな特長であると思われます。そのために、看護師のように人をケアする仕事にも、カウンセラーのように人を癒し導くような仕事にも向いていると指摘されています。さらに、多少のことが起こっても動じない、いわば「肝っ玉母さん」のような一面も感じられます。
 こうした特徴が、ラストタイマーになるために必要な資質であると思われるのです。

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『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ⑫


12.建築家(58歳男性/建築士)
 このブログでは省略しておりますが、ケイシーのリーディングでは、占星学的な影響についても言及しています。すなわち、今生の性格などが、どのような惑星の影響によるものかを説明していたりするのですが、このケースの人の場合、そうした占星学的な影響力よりも意志力の方がまさっていると評価しています。
 建築家をしているこの人は、几帳面で計算の才能があるので銀行家にもなれるだろうとリーディングでは指摘しています。
 過去生としては、やはりまずエジプトに生まれています。そこで王に仕え、ピラミッド建設に関わっていたようです。
 次に、イエスが伝導していた頃のサマリアに生まれ、検事をしていました。そのとき公金横領の罪を着せられ不当に罰せられることになり苦悩しましたが、自分が丹念につけていた記録を元に身の潔白を証明することに成功しました。その後、教師となり、町を建設する助けをしました。この人生の経験から、どんな逆境の中でも、慈悲と希望、公正、平和、調和を保つことによって最高の報いが期待できることを知ったといいます。
 次は初期のアメリカに生まれ、政府関係者となり、マンハッタン島やニューヨークでの都市計画などを手がけたようです。今生で建築家としての才能があるのは、このときの経験から来ているとリーディングは告げています。
 そして、この男性について、次のように言っています。
「この人は、実に羨むべき位置に立っているとも言うことができよう。今生彼が形成してきた真理と正直さ、清い生活のことを言っているのである。そして、この人は自ら望まぬ限り、再び地球に生まれ変わってくる必要はなくなるだろう。“来て神の栄光を楽しめ。あなたは自分個人の満足より兄弟を愛することを真に示してきたからだ”という神の御言葉に叶う清めがそこに起こることだろう」

 ざっと以上ですが、このケースから私たちが学ぶことは、最後のリーディングの言葉に込められていると思います。すなわち、真理を尊重する気持ち、正直であること、清らかな生活、そして、博愛です。
 また、いかなる逆境におかれても、ジタバタしたり、不正な手段に訴えることはせず、慈悲と希望、公正、平和、調和を保つ姿勢を貫くことも、地球を卒業するために大切なことであると言えそうです。


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