心の治癒と魂の覚醒

        

いかにして覚醒するか?

では、前回に述べたような覚醒状態となるには、どうすればいいのでしょうか?
 同じ比喩に準じて説明すれば、意識のチューナーを高い次元に調整するということになります。
 もう少し具体的にいえば、脳神経系統を“チューン・アップ”するということです。通常の私たちの脳神経系統は、低い周波数のエネルギーしか感知できない状態です。しかし、それを賦活(活性化)させれば、高い次元のエネルギーを感知することができるようになるのです。
 この脳神経系統とは、いわゆるチャクラのことをさしています。
 チャクラについては、このブログを読んでいらっしゃる方であれば、改めて説明はいらないと思いますが、おさらいの意味で簡単に説明してみましょう。チャクラとは、全部で7つあるといわれる霊的な中枢のことです(図を参照)。
チャクラ
 比較的最近、チャクラは人体の神経叢や内分泌腺と関係づけて紹介されることが多いのですが、必ずしもまったく同一のものであるとは思われません。また、チャクラの数や場所なども諸説があり、たとえば、性腺に位置するとされるスヴァディスターナ・チャクラがなく、そのかわり脾臓の部分にチャクラがあるとする説もあります(神智学などはこの説を採用している)。数についても、全部で8つあるとか、それ以上あるという人もいます。ここではとりあえず、一般的によく知られている説をあげておきます。

 さて、それでは、どのようにすれば、脳神経系統(チャクラ)を賦活させることができるのでしょうか?
 それには大きく分けて二つの方法があります。ただし両者は独立したものではなく、相互に補いあっています。
 ひとつは、自分の意識を、高いエネルギーの特徴である至福、平和、愛、知恵に近づけることです。ひらたくいえば、道徳的に立派な人格を養うことです。それを行っていくと、やがて高いエネルギーと共振します。共振とは同じ周波数どうしが振動することであり、振動とはエネルギーをもらうことですので、こうした道徳的な生き方をしていますと、自然に高いエネルギーで振動する、つまり、高いエネルギーで満たされるようになるのです。
 もうひとつは、この高いエネルギーを、ある方法によって活性化させ、その高いエネルギーによって脳神経細胞を直接的に調整させてしまうという方法です。クンダリニー・ヨーガがこの方法です。しかし厳密にいえば、クンダリニーそのものは高い次元のエネルギーではなく、脳神経細胞の不純なものを浄化し、賦活させるだけです。覚醒は、このクンダリニーが、どの神経系統、すなわち、どのチャクラを賦活させたかによって、決められるのです。具体的には、頭部に存在するアジナー・チャクラとサハスララ・チャクラを賦活させたときにもたらされるとされています。
 チャクラは、クンダリニーのエネルギー、あるいは、シャクティと呼ばれる生命エネルギーによって覚醒されます(本質的には両者は同じエネルギーです)。
 クンダリニーによって目覚める場合は、まるで火山が噴火したような激烈なエネルギーが脊柱を上昇し、それがチャクラに流入するため、一般的にはチャクラが急激に活性化されるようです。
 一方、シャクティのエネルギーによる場合は、たいてい穏やかに活性化されます。
 クンダリニーによってであれ、シャクティによってであれ、チャクラを活性化させるには、チャクラそのものを使うことが必要です。たとえば、眉間に位置するといわれるアジナーを活性化させるには、そのチャクラの働きである高度な知的活動をするのです。胸にあるアナハタ・チャクラを活性化させるには、愛と奉仕に励むのです。
 こうして、そのチャクラを使いますと、チャクラは活動のためのエネルギーを補給しようとします。そのため、クンダリニーあるいはシャクティのエネルギーが、そのチャクラに流れ、そのエネルギーによってチャクラが活性化させられ、その結果、ついには高い次元のエネルギーを受信できるまでになるのです。つまり、覚醒するのです。

 ところで、ここで気をつけなければならないことがあります。
 もし、低い欲望を抱いていると、それに対応したチャクラが活性化させられる、ということです。
 たとえば、性の欲望にとらわれ、いつもその欲望のことで頭がいっぱいであれば、スヴァディスターナ・チャクラを使っていることになります。すでに述べたように、使用されているチャクラはエネルギーを供給しようとする(吸い取ろうとする)ので、このチャクラに強いエネルギーが流れ込むようになり、ますます活性化されます。スヴァディスターナ・チャクラが活性化されると、性欲の異常昂進や、著しく精神的に不安定な状態となり、その他、さまざまな無意識的衝動に振り回されるようになってしまいます。
 あるいはまた、権力欲などに取り憑かれていると、マニプーラにエネルギーが流れ、誇大妄想や傲慢、攻撃的な性格となります。いずれにしろ、チャクラが強力なエネルギーで活性化してしまうと、それをコントロールすることが非常に難しく、結果的に、精神的な病気や反社会的な性格に落とし込まれてしまうわけです。
 したがって、覚醒するためには、瞑想だとか、チャクラやクンダリニーの覚醒といった修行だけでなく、高潔な人間性を磨く努力に情熱的に取り組んでいかなければならないのです。そして、いざクンダリニーやチャクラが活性化したときに、それに耐えられる強い肉体、それをコントロールできる強い忍耐力と意志の力を養っておく必要があるのです。
 つまり、高潔な人格性を養う努力は、チャクラ(およびクンダリニーとシャクティ)を活性化させる手段であると同時に、活性化されたチャクラを支配するという二つの目的を持っているわけです。
 世の中にはたくさんの修行者がいて、とりわけスピリチュアルなことに関心を持つ人などは、霊的な能力を活性化させる瞑想法や呼吸法などには熱心なのですが、この日常生活において、ひとりの人間として立派に高潔になるということには、あまり関心も努力もそそがない人も少なくないようです。しかし、それではおそらく、道をあやまることになるのではないかと思います。なまじ霊的なエネルギーを強化したぶん、狡猾な悪魔的知性が鋭くなり、傲慢で攻撃的になったりしかねません。
 そうなると、そこから抜け出すのは、容易ではないようです。
 覚醒するためには、霊的レベルの修行と、物質レベルの修行の、二つをバランスよくしっかりと行じていくことが不可欠なのです。
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