心の治癒と魂の覚醒

        

 二日断食のやり方 1

 苦行について、前回取り上げました。今回は、私たちにとって、おそらくもっとも適切な苦行と思える(短期の)断食について、ご紹介してみたいと思います。
 しかしその前に、苦行というものに対する心理的な落とし穴について説明しておきたいと思います。苦行というものが、覚醒の最大の敵であるエゴを増長させてしまう危険があるわけです。これについては、ホームページの方で紹介しておきましたので、ぜひ目を通してみて頂ければ幸いです。
http://www.interq.or.jp/sun/rev-1/B-menu-essay.html
 さて、イエス・キリストは、「悪霊に憑依されたとき、それを取り除くためにもっとも有効なのは、祈りと断食である」と語っています。祈りはわかりますが、なぜ断食が悪霊を取り除くとしたのでしょうか? 私の推測では、断食をすると体だけではなく心も浄化され、不純な欲望が全般的におさまってくるからだと思います。悪霊は邪欲を持った人に取り憑くようですから、そうした邪欲がなくなれば、去っていくということなのでしょう。
 このように、断食をしますと、いろいろな面でいい効果があります。からだの面では、毒素が排出されたり、内臓の疲労が癒されて自然治癒力が活性化してきます。また、体に悪いもの(ジャンクフードなど)を食べたいという欲求が少なくなってきます。
 精神的には、いま述べたように、病的な欲望や精神的な衝動などが緩和されて、平和で穏やかになってきます。忍耐力や自制心もついてきます。つまり、覚醒の修行にふさわしい精神状態になります。ただし、だんだんと元に戻っていきますから、定期的に断食をすることが必要なのかもしれません。
 科学的な調査によれば、節食中枢は脳下垂体(つまりアジナーチャクラがある場所)あたりにあるそうで、軽い飢餓状態になると、オレキシンという化学物質が分泌されるそうです。このオレキシンは神経機能と筋肉の敏捷性を活発にさせると言われています。つまり、軽い飢餓状態の方が、精神的にも肉体的にも冴えてくるのです(しかしスタミナがないので、その状態はそう長くは続かないと思いますが)。なぜ軽い飢餓状態になると心身が冴えるのかというと、おそらく食物を得るために知恵と活動力を発揮させようとする、本能的な仕組みではないかと思われます。また、アジナーチャクラを活性化するという効果もあるのかもしれません。だから、あらゆる宗教で断食が推奨されているのかもしれません。
 また、すでに紹介しましたが、カロリーを低く摂取することで「長寿遺伝子」が活性化します。ネズミによる実験では、カロリーを豊かにとったネズミより、少ないカロリーをとったネズミの方が、最大で二倍も長生きしたそうです。病気についても、カロリーが少ない方が健康で、たとえば心臓病にかかるリスクも大幅に低くなり、いつまでも若々しくいられるとされています。


 このように、いいことずくめの断食ですが、やり方をあやまると、逆に健康を害してしまうので注意が必要です。普通の生活をしなければならない私たちは、せいぜい二日くらいの断食が適当ではないかと思います。二日くらいであれば、リスクもそうありません。
 ただ、これは個人差がありますので、とにかく慎重に取り組むことが大切です。
 基本的には健康な人が行って下さい。難病を治すために断食が行われることもありますが、そういう場合は必ず適切な指導者のもとで行わなければなりません。指導者もなく行うには、重い疾患や慢性病がない健康な人だけに限られます。
 その上で、今まで断食の経験がなく、普段からこってりした食事をたくさん食べている人は、まずはカロリーの少ない食事に移行し、しだいに小食にして、その生活に慣れるまでは、断食はしない方が無難です。ふだんから大食している人が、たとえ二日間でも断食しますと、まずは非常に苦しい思いがします。精神的には食べたいという欲望に苦しみ、肉体的には非常な脱力感や不快感に襲われます。しかも、断食が終わった後で少しずつもとの食事に戻していかなければならないのですが、それができずにいきなりたくさん食べて体を壊してしまったり、精神的にはリバウンドして食物に対する欲望が逆に強くなってしまうことがあるからです。
 そのため、まずは腹八分目の食事が何の苦もなく習慣として自然にできるようになってから、断食を行うことが大切です。味付けも、濃いものは避け、なるべく淡泊なものを食べて満足できるようになることです。嗜好品やお酒なども減らしていき、三、四日くらい嗜好品やお酒がなくても平気になるようにしてから行います。
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コメント

こんにちは、斉藤先生。今回のブログで、私も二十代の頃に断食をしたことを思い出しました。

奈良の生駒にある静養院断食療養所というところで、約一か月入院しました。といっても、本断食は1週間で、前後に準備断食と回復食があります。だんだんと質素な食事にしていって、お粥、重湯と柔らかくなり、最後は水だけで過ごすのです。そのあとは逆に重湯、お粥、ご飯と硬くなっていってから退院となります。毎食感謝の言葉を唱えるのと、早朝の読経を勧められました。費用は部屋にもよりますが、私の場合、夏休みのバイト代が吹っ飛びました。しかし、得るものは多大でした。本格的に断食したい人には是非おすすめします。他の患者の話では、きれいな山水を飲めるここが一番よかったということで、本断食中の水は重要なポイントのようです。

私は自己啓発の本をどっさりと持ち込んで読み続けていましたが、考えてみればすでにその時には精神的な世界を求めていたのかもしれません。

たしかに身体から宿便などの不要物が落ちると心身ともに研ぎ澄まされる感じはありました。このブログをご覧の方々にもぜひ挑戦してほしいです。
2011-03-08 Tue 17:23 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。ワタナベさん、貴重な情報、ありがとうございました。
そうですか。ワタナベさんも、断食の経験があったのですね。
本格的に断食をなさりたい方は、ワタナベさんのように、専門の道場に行った方がいいと思います。ちゃんと指導してくれますし、安全で効果が高いと思います。
2011-03-08 Tue 21:20 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]
お早うございます、斉藤先生。
今までこのブログで紹介された図書を読み、気になった部分にブックマークをはさんで読み返していたのですが、それら全部を持ち歩くのは大変なので、各本から言葉を抜き出してエクセルで一枚以内にまとめ書きし、印刷して持ち歩くことにしました。各部屋
と車内、カバンの中に入れて、たびたび読み返しています。

全28節からなり、表裏合わせて一枚以内のマイ聖書ということで「いちマイ聖書」と名づけました。自分が特に身につけたい徳目や教条・教訓を自由に選んで復習できるようになっています。

このブログに集うかたが、自らの「いちマイ聖書」の節について考えを深めるために議論できればよいと思いますが、斉藤先生、どうですか?
2011-03-10 Thu 05:48 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。いちマイ聖書、とてもすばらしい発想ですね。瞑想をしているとき以外の、日常生活をしているときにも、いかにして高い次元に意識を向け続けるか、これが大きな課題だと思いますが、そのためにも、自分なりに気に入った教えを紙に書いて、ことあるごとに読み返すというのは、とても大切であると思います。
その一節一節を、このブログの参加者みんなで討論したり議論することは、教えの内容を深く理解するうえでも、いい試みではないかと思います。
とりあえず試しに、ワタナベさんの方から、お気に入りの一節を紹介していただけないでしょうか?
2011-03-10 Thu 17:34 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]
「霊の書 (上)」209ページより
言葉に含まれている意味によって、記述は真実にもなり偽りにもなる。表面に現れていることだけでものを見たり、たとえ話を事実と受け取ったりすると、一番大事な真理が荒唐無稽となる。この原理を心にとめておきなさい。これは普遍的な何にでも適用できる原理である。

提案を受けて頂けて光栄です。さっそく送らせていただきました。高級神霊の方が悪魔についての質問に答えているくだりからです。悪魔という永遠的悪は存在せず、邪霊、もっと正確にいえば未発達霊というらしいですね。

最初にこれをもってきたのには意味があります。自分への戒めとしてです。私は「オレオレ詐欺に気をつけなよ」と言われるタイプです。よく言えば皮肉が通じないタイプ、悪くいえば物事を単純に考えるタイプということになります。ですから、真理を求めるに際して表面的な捉え方をしてしまわないように、その真意を理解できるようになりたい、ということです。

内容にもあるように、普遍的で日常のあらゆる物事に応用できます。自分では理解しているつもりの出来事でも、思考の引き出し如何により次元のちがう理解のしかたができます。表面的には災難に見える出来事にも、カルマの浄化、自分に欠けている徳目の反面教師、現世への執着からの決別など、修業に役立つキーワードが浮かんできます。

これに対する意見、あるいは各自のいちマイ聖書からの第一節をお聞かせください。
2011-03-10 Thu 21:35 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。コメント、ありがとうございました。
なるほど、自分の弱点を自覚して、それに見合った教えを取り上げるわけですね。
霊的な物事は表面だけではわかりません。深く見ることが大切ですね。
皆さんも、自分の気に入っている教えをご紹介していただければ幸いです。
2011-03-12 Sat 17:22 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]

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