心の治癒と魂の覚醒

        

修行を成功させる重要なポイント

 覚醒に到るには、なるべくいい条件のもとで生活や修行をしていく必要があるでしょう。悪い条件のもとで生活や修行をしても、その努力は実りにくいと思います。
 では、どのような生活や修行が、覚醒するためにふさわしいのでしょうか?
 それは、ひとことで説明できるものではなく、多くの言葉を費やしてこれから展開していく課題ではあるのですが、まずはおおまかな基準のようなものをご紹介したいと思います。
 それは、インド哲学でいわれる「3つのグナ」です。
 グナというのは、森羅万象を支配しているダイナミックなエネルギーのことです。この世界が常に変化しているのも、これら3つのグナが互いに影響し合っているからだというのが、インド哲学(正確にいえばヨーガの思想母胎であるサーンキャ哲学)の思想です。
 その3つのグナは、次のように個性(徳)を持っています。

 ・タマス・グナ=粗野で鈍重で物事を暗くさせ、覆う働きをする。
 ・ラジャス・グナ=活動的で落ち着きなく、物事を活発にさせる働きをする。
 ・サットヴァ・グナ=繊細で軽快で物事を明るくさせ、照らし出す働きをする。

 実は、覚醒の修行を成功させるには、サットヴァ・グナの特性のもとで行うことが大切だといわれているのです。すなわち、繊細で軽快で明るく、爽やかで神聖な気持ちを持ち、また、そういう気持ちにさせる場所や食事や生活をすることです。たとえばサットヴァ・グナが優位を占めている気持ちで瞑想を行うとき、その効果が最大限に発揮されるのです。
 ところが、ラジャス・グナのエネルギーで支配されていますと、瞑想をしてもそわそわと集中できず、雑念ばかりでうまくできません。タマス・グナが支配していると、陰鬱でぼんやりし、眠ったようになり、いくら瞑想してもなかなか進歩しません。
 したがって、修行するときはもちろん、日常生活のすべてにわたって、可能な限りサットヴァ・グナのエネルギーで満たされる必要があるのです。
 このように、覚醒の修行を成功させるにはサットヴァ・グナの状態を作り出すことポイントになってきます。たとえものすごく真面目に修行に打ち込んだとしても、眉間に皺を寄せながら陰鬱な気持ちでやっていては、修行の効果はあまり期待できないようです。常にサットヴァ・グナで満たされながら修行をするとき、短期間で非常に高い効果が期待できるのです。
 もちろん、人間ですから、常にサットヴァ・グナに気持ちが支配されているということは難しいでしょうし、もともと3つのグナは変転し入れ替わっているのが普通ですので、多少の気持ちの変動は、むしろあった方が健全だといえると思います。ただ、それでもなるべくタマスやラジャスの割合は減らし、サットヴァの割合を増やしていく努力はしていかなければなりません。明るく、とらわれなく、繊細で、爽やかで、楽天的な気持ち、これが修行には大切なのです。
 では、どうすれば、このような気持ちになれるのでしょうか?
 それも、これからいろいろと考えていきたいと思っています。たとえば肉体的に健康でなければ、なかなかこういう気持ちにはなれないでしょう。したがって、肉体を健康にするというアプローチも欠かせません。不安や悩みを抱えていても、こういう気持ちにはなりにくいでしょう。
 しかしながら、人間は完璧に健康な人はいないし、不安や悩みがまったくない人もいないと思います。したがって、そういうネガティブな要素をなくしていく努力は必要である一方、そういうものを受け入れていく努力も必要になってくると思うのです。
 そして、そういうネガティブな要素を受け入れられるようになるには、やはりある種の信仰心が必要になってくるのではないかと思うのです。
 これについては、次回で取り上げたいと思います。

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