心の治癒と魂の覚醒

        

 『死んで私が体験したこと』

 推薦図書
 『死んで私が体験したこと』
 -主の光に抱かれた至福の四時間- ベティー・イーディー著 鈴木秀子訳
同朋舎出版 1995年

 この本は、いわゆる臨死体験の本です。臨死体験の本はたくさんありますが、私はこれがもっとも好きです。多少、疑問を抱くところもありますが(たとえば輪廻転生は存在せず生まれ変わりの記憶とは細胞に刻まれた先祖の記憶としている点など)、人生の深い真理が随所に込められており、読んでいて思わず感動します。
 内容的には、普通の主婦が手術中に仮死状態となり、霊界に行ってさまざまな光景を目撃し、霊界の存在からさまざまな教えを受けて再び地上に(肉体に)戻ってきた話です。
 著者はクリスチャンということもあり、イエス・キリストと出会った体験など、全体的にキリスト教的な色合いがありますが、ここで興味深いのは、著者が今までキリスト教会から教えられてきた(信じ込まされてきた)ことと、かなり違う体験をしたことです。
 すなわち、キリスト教会の教義では、人は悪いことをすると最後の審判のときに地獄に墜ちて永遠に苦しむとか、神は愛でもあるが人間に罰を与える怖ろしい存在でもあるといったように教えられてきたのが、霊界で学んだ内容によれば、地獄に落ちて永遠に苦しむことはなく、神は人間に罰を与えたりせず、絶対的に無条件の愛であるというのです。
 つまり、著者の臨死体験の内容が、記憶によって作り出した幻影ではないことを物語っていると考えられるわけです。
 また、私が個人的に興味を惹かれたのは、イエス・キリストに遭遇したときの様子で、かなり具体的に書かれています。イエスがどんな人物であったかについては、聖書だけからでは把握できません。一般的には、痩せて青白い顔をして、くそまじめな堅物といったイメージがあるかと思いますが、聖書以外のスピリチュアルな本などでは、イエスはたくましく精悍な男であり、ユーモアのセンスもある柔軟な考え方の持ち主で、何よりもその愛は絶対的無条件ともいうべきものだと描かれています。私も、たぶんイエスはそういう方ではないかと思っているのですが、この本には、まさにそうしたイエスが登場するのです。この著者が、そういうスピリチュアルな本を読んだことがあり、その記憶が反映された可能性もないとはいえませんが、しかしキリスト教会の教えを信じていたというのですから、たぶん、その種の本は読んだことはないのではないかと思います。だとすると、この本で描かれているイエスは、まさに本物ではないかと思われ、その意味でも、イエスがどのような方だったのかについて知ることができる、貴重な情報を与えてくれるものともいえそうです。
 さらに本書では、人生をどのように生きるべきなのか、苦しみが訪れる目的は何なのか、世の中に宗教がたくさん存在するのはなぜなのか、祈りは霊界ではどのような力を及ぼしているのかなど、私たちが抱くような疑問に対する回答がたくさん書かれてあり、生きる指針としても得るものが多い内容になっています。そのことはもちろん、覚醒に役立つ内容であるということです。
 ひとことでいうと、「真実の愛とは何か」、「人生はいかに生きるべきか」ということを教えてくれる本です。
 出版がむかしなので、古本でしか入手できないかもしれませんが、興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。
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推薦図書(覚醒編) | コメント:9 | トラックバック:0 |
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コメント

こんにちは。
[地獄に落ちて永遠に苦しむことはない]
日月神示にもこういうことが書かれていました。
スウェーデンボルグ?と日月神示は、ほぼ似たような内容が書いてあるのですが、スウェーデンボルグは地獄があると書いていました。
日月神示には、霊界にいけばこの世と違い、波長が同じ者通しがグループになるそうです。
他者から見ればそのグループの過ごす所は地獄だが、そのグループは自ら地獄だとは思わないらしいのです。
地獄の有無は客観的にみているかどうかなんだと思います。
[ボクシングをしていない側からしたらリングは地獄。だけどボクサー側からしたら自分の力が試せれる天国]に似たようなものだと思います。
2011-05-05 Thu 13:20 | URL | 19 [ 編集 ]
斉藤啓一です。19さん、コメントありがとうございました。なかなか鋭い分析といいますか、ご意見ですね。私もそう思います。地獄の住民はそれが当たり前と思っているわけですが、それより高い世界にいる霊たちからすれば、まさに「地獄」としかいいようがない世界なわけですね。
一説によると、この地球は、太陽系周辺のなかでもっとも進化の遅れた星だそうです。もしかしたら、それ以外の星(の霊界)に住んでいる人から見ると、この地球は地獄に見えるのかもしれませんね。
2011-05-05 Thu 20:00 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]
久しぶりに読み返してみました。心に残ったことばを紹介します。
「神は本当におられることがわかりました。……私たちが神に似たものとなることを 神ご自身が望んでおられます。想像力、創造性、自由意志、知性、愛する力 こうした神と似た性質を神ご自身が私たちに恵んでくださいました。…自分が神に近づけると信じれば私たちもそのようになれるということがわかりました」
「感謝は永遠の美徳です」
「自分を許すことが すべてを許すことの出発です」
「自分の霊エネルギーを充電する方法は 隣人に仕えること 神を信頼し積極的な思考をとおして神のエネルギーに自分をあけわたすことです」
2011-05-05 Thu 20:58 | URL | リョウナンダ [ 編集 ]
斉藤啓一です。リョウナンダさん、コメント、ありがとうございました。すでに本書は読まれていたのですね。
リョウナンダさんが名言として取り上げて下さった言葉、私もまさにこの言葉は名言だと思います。このブログの内容にピッタリではないかと思います。
おそらく著者は、この本を出版することが「使命」で、だからあのまま死んで霊界に入ることは許されなかったのかもしれませんね。
2011-05-05 Thu 21:36 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]
コメントへのお返事ありがとうございます。 今日は 愛と正義について質問します。ビンラディンが殺害されました。9・11テロ事件の報復という名目でした。正義という観点でみるとやむを得ないとも思いますが愛という観点からみるとやりすぎのように思えます。今回は一組織 対 国という図式でした。これが 国対国レベルになったとき 愛だけでは攻めこられて滅ぼされてしまう可能性もあります。正義を行使するのはゆるされるのでしょうか? イエス・キリストは「剣をおさめよ。剣をとったものは剣で滅びる」と 言いました。一方 クリシュナは「肉体は有限だが魂は永遠である。それゆえ戦え」と言っています。イエス・キリストとクリシュナどちらを信じれば いいのでしょうか? さっぱりわからないので どうかお教えください。よろしくお願いいたします。
2011-05-06 Fri 14:19 | URL | リョウナンダ [ 編集 ]
斉藤啓一です。リョウナンダさん、コメントありがとうございました。いきなり大きな哲学的問題を質問なさいましたね(笑)。こういう問題は、たぶん、正解はないと思いますし、仮に正解があったとしても、それが正解かどうかを証明することはできないと思います。ですから、ただ私個人の勝手な考えを簡単に述べさせていただきます。
私の考えでは、そもそもこの地上世界には完全なる愛も正義も存在しません。ですから、正義か愛かという命題そのものが間違っているのであり、正義を貫いても愛を貫いても、その末に待っているのは悲劇です。仏教の世界には、慈悲にあふれた観音様もいれば、厳しく悪を裁く不動明王もいます。どちらも根源は同じ仏様です。
愛によって解決できると思ったらイエス流に、こいつは懲らしめなければわからない奴だと思ったらクリシュナ流にいったらどうでしょうか。


2011-05-06 Fri 22:55 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]
哲学の迷路に迷い込んでしまいました。お救いくださってありがとうございます。特に先生の推薦書を読み返して まるで自分もイエス様に会っってきたような感じになったあとだったので。著者が地上に戻りなさいと言われ だだをこねる場面に笑ってしまいましたが その気持ちはよくわかります。そして現実世界でラディン殺害があったりすると イエス様の教えとクリシュナ神の教えとの整合性がつかなくなり迷路にさまよいこんでしまいました。二刀流(笑)でいきたいと思います。どちらの教えが正しいとか どちらの教えに重きをおくかではなく 中道に入るということですね。
暖かい御解答ありがとうございました。
2011-05-07 Sat 06:26 | URL | リョウナンダ [ 編集 ]
こんばんは、斉藤先生。セミナーお疲れ様でした。送っていただいた資料をさっそく取り入れて、アーサナの順番や内容をかなり改良しました。

修行場を霊場として、未発達霊の干渉や妨害を防ぐため、最初に「神への祈り」を入れ、背中を伸ばす運動を開脚・合せき、体をねじる運動のあとに移動して、バランスよく体の前方と後方が交互になるようにアーサナの順序を入れ替えました。そして、これも最初と同じく重要なのですが、アーサナの最後に屍のポーズを入れたことです。体操後の強ばった身体で瞑想に移ると集中がしにくかったので、これは大きな変化です。

もうひとつ、呼吸法をとりいれたのも大きな変化です。体内のプラーナがうまく運行されて、疲れやすく、感情の起伏の激しい状態がだいぶ緩和されました。毎日楽しくこのブログで紹介された本を熟読しようと頑張っております。

大変お世話になりました。ありがとうございます。先生もお身体に気を付けて、3回目の講座を成功させてください。
2011-05-07 Sat 19:15 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。ワタナベさん、いつも必ず労いのお言葉をいただき、ありがとうございます。
そして、アーサナと呼吸法の資料を、活かしてくださり、お礼申し下ます。その結果、改善点があったようで、私も嬉しく思います。
アーサナも、順番を変えるだけでけっこう効果が違ってくるようですね。屍のポーズの重要性も、あらためて認識しました。
この調子で、歩んでいかれて下さい。きっと道は開かれてくると思います。
2011-05-07 Sat 22:22 | URL | 斉藤啓一 [ 編集 ]

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