fc2ブログ

心の治癒と魂の覚醒

        

 『地球卒業者「18人」の過去生』の研究 ②


 前回に引き続き、エドガーケイシーのリーディングをもとに、地球を卒業した人(ラストタイマー)になるために必要な美徳について、考えていきましょう。今回は2番目に紹介されているケースです。

2.人気者(45歳女性:家政婦)
 ケイシー(のリーディング)は、この女性について「常に愛の力に満たされている人である」とコメントしています。
 この女性は未亡人となった義母の意向にしたがって終生結婚せず、義母のために家事をし、年下の二人の異母兄弟を育てるのを助ける人生を歩みました。この女性はそんな自分の人生を「涙の川」と表現し、その寂しさを悲嘆していたようです。そんな彼女に、リーディングは、大きな霊的進歩のために今の人生がとっておかれていたと述べています。そして、彼女について次のように評価しています。
「その行動において、思想において、変わっているとたくさんの人から思われる人である。常に愛の力に影響されている人である。自然を愛し、すべての育ちゆく自然を愛し、自然の美しさ、花、音楽、芸術、自然の中に表されている聖霊を愛する人である。…人から受けとるよりも、常に与えることに徹し、たくさんの人に大きな喜びを与える人である」
 この女性の三代前の過去生は、エジプトに住んでいたといいます。エジプトの統治者の寵愛を受けて法廷の長となり、僧侶の祭服を作っていたとのことです。次にペルシャに生まれ、そこで哲学的な知識を学び、次にフランスに生まれて王の寵愛者となり、やはりまた衣装に関する仕事をしていたようです。
 こうした過去生を紹介した後で、最後にリーディングはこう告げています。
「自分の中にこれまで定めてきたその同じ方法を守り続けなさい。自分自身の中での努力を通して、あなたは地球に再び戻ってくる必要がなくなっているからだ。守り続けてゆけば、その努力はより高き霊的世界に至るまでになるであろう。そのように、永遠の生命へと導く道の中に自分を保ち続けなさい。あなたがこれまで信仰を寄せてきた主は、生命である。主は道であり、真理であり、光である。主の中に偽りはない」

 さて、以上の点から、ラストタイマーに必要な美徳というのは、いったい何なのでしょうか?
 まず、ひとつは、ケイシーも強調しているように「愛の力」があげられるでしょう。この人は自分を犠牲にして義母のために尽くしてきました。また、自然や芸術などへの愛も強かったようです。これは、「生命と美」に対する愛と表現してもいいかもしれません。人間に対する愛はもちろん、あらゆる生命、また美しいものに対する愛を持つということが、大切なのかもしれません。
 さらにリーディングでは、「永遠の生命へと導く道の中に自分を保ち続けなさい」と言っています。これは何を意味しているのでしょうか?
 ケイシーのリーディングの言い回しは、ある種独特のクセがあり、回りくどいといいますか、理解するのに少し骨が折れるところがあります。文脈からすると、これは「信仰」をさしているようなのですが、要するに「これまで通り愛の力を保ち続けよ」ということなのかもしれません。この「保ち続ける」というところがポイントのようです。前回のリーディングでも「忍耐」が取り上げられていましたが、こちらも同じような意味なのでしょう。すなわち、気持ちをフラフラさせず、聖なる正しい道から気持ちをそらすことなく、ひたすら忍耐強く歩み続けること、これが、ラストタイマーとなるために大切であると述べているように思われます。
スポンサーサイト




地球卒業者の研究 | コメント:1 | トラックバック:0 |
<< 新年のご挨拶 | ホーム |  クリスマス>>

コメント

斉藤啓一です。ひでおじいさん、コメントありがとうございました。
来年のセミナーの内容ですが、これまでご参加くださり、ありがとうございます。今回は、基本的には同じですが、説明の重点や表現の角度がけっこう異なってくると思います。解脱するために必要なことは「愛」と「執着を断ち切る」という2つの原理があるとし、いかにしたらこの2つを成就できるか、その具体的な方法について紹介していく予定です。この点については今まで触れなかった内容になると思います。ヨーガの修行や瞑想方法については、基本的に変わりません。また、今回は2回になりましたので、全体的にポイントが凝縮されていると思います。もしよろしければ、また参加いただければ嬉しいです。
クリスマスの起源についてのコメントも、ありがとうございました。おっしゃるように、人の痛みや苦しみに鈍くならない、ということが大切ですね。
2011-12-31 Sat 20:17 | URL | [ 編集 ]

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |