心の治癒と魂の覚醒

        

 魂の方向性の見つけ方


 私たちは何のために地上にやってきたのかについて、いろいろな文献を読んだり、また私自身考えた結論によれば、結局、その目的は2つあるようです。
 ひとつは、成長するためです。さまざまな経験をすること(とくに苦しみや試練)によって成長していくのです。そのため、生まれてくる前に、どのような経験を自分に課すか、おおよそ計画を立てていたとされます。
 もうひとつは、この地上を少しでも善い世界にするべく貢献するためです。そのために、私たちには何らかの使命が与えられているとされます。
 以上のように、私たちは成長するために、また使命を遂行するために、地上に生まれてきたようなのです。
 では、自分はいったいどのような成長をし、どのような使命を遂行しなければならないか、どうやって知ることができるでしょうか?
 そのことが明確にわかっている人は、ほとんどいないのではないかと思います。魂でははっきりとわかっているらしいのですが、肉体を持って地上に生まれてくると、忘却してしまう(思い出せない)のです。その結果、成長や使命の遂行とは無縁の生きかたを送ってしまったりするわけです。言い換えれば、地上に生まれてきた目的を果たすことなく霊界に帰還してしまうのです。霊界に帰還したとき、魂の意識が目覚めて、ようやく「自分はどのような成長をし、どのような使命を遂行するために生まれてきたのか」という目的を思い出すらしいのですが、そのときには時すでに遅しで、多くの魂が後悔すると言われています。
 ですから、自分はこの地上でどのような成長を遂げ、どのような使命を持っているのかを、なるべく早いうちに自覚し、それに沿って人生を生きるように努力することが非常に重要になってくると言えるでしょう。
 では、それには、いったいどうすればよいのでしょうか?
 さまざまな方法があるかと思いますが、今回はひとつのヒントをご紹介してみたいと思います。それは、魂の意識が比較的思い出される時期というものがあるのです。それはだいたい3回あります。
 最初は、幼児期です。この時期は、生まれてからあまり時間がたっていないので、地上的な固定観念にそれほど染まっていません。そのため、ある程度の言語を覚えて表現能力を持つようになると、漠然とながらも、自分はどのような目的をもって地上にやってきたのか自覚され、それを口にしたり、あるいはさりげない遊びなどに反映されたりします。たとえば、特に教えてもいないのに、絵や音楽に惹きつけられるといった様子を示すなら、その人は絵や音楽を通して成長したり、使命を遂行するような目的を持っている可能性があるのです。
 ただ、幼児期のこうした特徴は、非常に微妙であり、すぐに世間的な知識の吸収と共に忘れられてしまうことが多いので、大人になると思い出すことができないことが多いようです。親が注意を払っていてくれて、「あの頃、おまえはこんなことを言っていた、こんなことをしていたよ」と教えてくれたりすれば、そこにヒントを読み取ることができるかもしれません。
 ちなみに、私の場合ですが、幼稚園に入るか入らないかくらいのとき、ノートと鉛筆を買ってもらい、そこに自由に文章を書くことができると思うと、なぜかわかりませんが、とてもウキウキした幸せな気持ちになったのを覚えています。当時はもちろん、本を書く仕事をしようなどと思ってもいませんでしたが、結果的にそうなりました。
 次に魂の目的が思い出されるのは、思春期です。思春期以前の子供は、「人間」というより「生物」的な感じで育ってくるのですが、思春期くらいになると、その子の本来の魂の個性が発揮されるようになるらしいのです。思春期くらいに急に性格が変わることがありますが、この場合は特にその傾向が強いかもしれません。
 もちろん、これまでの生育環境から形成された部分もありますから、慎重に見極める必要がありますが、たとえば特に問題がない親であり、特に問題なく育てたつもりなのに、非行に走ったり、偏った性格になるといった場合などは、思春期になって、その子がこれまでの輪廻転生の間に培ってきた魂の特徴が現れた可能性が高いわけです。逆に、非常に問題のある親から立派な子供が育つこともありますが、この場合も同じことが言えるでしょう。
 いずれにしろ、思春期の時期に、どのようなことに関心を抱くようになったか、またどのような性格的な問題(つまり、成長に向けて克服するべき弱点)を生じるようになったかといったことを思い返してみると、地上に生まれた目的が何であるか、そのヒントを得ることがあります。
 私の場合、宗教やスピリチュアルなことにはほとんど関心がなく、宗教などはむしろ嫌いなくらいだったのですが、思春期からそのような方面に関心を抱くようになり、そのまま今日に至ってしまったのです。
 さて、魂の目的に気づく最後の時期は、死が近づいたときです。個人差はありますが、死ぬまであと数週間だとか、数日の間といった時期に、地上に生まれてきた目的が漠然とながら自覚される場合があります。
 以上のように、3つの時期に魂の目的が思い出される傾向があるわけですが、最後の死ぬ直前は思い出すには遅すぎますし、幼少期も思い出すには少し難しいかもしれません。一番思い出しやすいのは、やはり思春期でしょう。
 思春期くらいの時期に、自分がどう変化したか、振り返ってみてください。たとえば、その頃、どのようなことを考えたり思ったりしたか、どのようなことに興味を覚えたか、どのようなことに悩んだか・・・、こうしたことのなかに、自分が地上でどのような成長を遂げるべきか(どんな長所を伸ばし、どんな短所をなくしていくべきか)、どのような形で、どのような使命を遂行していくべきかといった、いわば魂の方向性が見えてくることが多いのです。
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