感情の乱れを解消する2つの方法2012-08-10 Fri 16:37
感情は、一度乱されてしまうと、そこから平静を取り戻すには多大なエネルギーが必要となり、容易なことではありませんから、最初から乱されないようにすることが理想的です。少しでも感情が乱れそうになったら、なるべく早く初期の段階で手を打つようにするのです。そうすれば、大きく感情が乱されることは少なくなります。病気と同じようなもので、重くならないうちに対処すれば軽くすんでしまうのです。まずは、そのような癖をつけて習慣づけることが大切です。 とはいえ、いつもそのようにうまくいくとは限らないでしょう。ときには激しく感情が乱されてしまうこともあるでしょう。 そうなった場合、いったいどうすればよいでしょうか? 宗教やスピリチュアルな世界では、そのように感情が乱れた場合、大きく2つの方法が提案されています。それらは一見すると、まるで正反対のアプローチであるように思われますが、どちらも効果があるようです。 ひとつの方法は、その乱れた感情をありのままに受け入れ、その感情を見つめ、積極的に味わうようにするというものです。逃げたりせず、ごまかしたりせず、じっとその痛み、怒り、悲しみに向き合うのです。能動的な働きかけはいっさいせず、全面的に感情の動きを注視するのです。そうすると、感情の乱れが消えて静謐になると言われています。 もうひとつの方法は、その乱れた感情は自分の本当の感情ではないのだと考え、まるで他人ごとのように突き放すというものです。怒りや悲しみの感情が湧いても、まるで自分の内部に侵入してきたエイリアンのごとくみなし、「これは私の感情ではない。本来の自分はこのような感情に乱されるような存在ではない」と思うようにするわけです。そうすると、感情に乱されなくなるとされるのです。 どちらが効果的かは、一概には言えません。人によっては前者の方が効果があるでしょうし、後者の方が効果があるかもしれません。ですから、とりあえず両方を試してみることです。実際に試してみて、自分に効果のある方を採用すればよいでしょう。あるいは、臨機応変に2つのやり方をうまく使い分けるということも可能かもしれません。また、その他にも方法があるかもしれません。自分で工夫を積んでいき、乱れた感情を平静にさせる方法を編み出そうとする求道的な姿勢は大切なことです。 いずれにしろ、あらゆる方法や手段を使って、常に感情を平静に保っていることが重要なのです。感情が平静なときほど、高い霊的な影響を受けやすくなります。すなわち、守護や導きを得られるようになるのです。そして何よりも、感情を乱されない心境こそが、覚醒にとってもっとも重要な基盤となるのです。 スポンサーサイト
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コメント
こんばんわ、初めてコメントさせて頂きます。
感情の乱れは本当に厄介な問題ですね。 理性では仲直りしたり和解する方が良いと感じながらも、感情がそれを邪魔してしまい、 結局破壊的な関係が継続されてしまう。 そして、そのギャップに苦しむということの連鎖が起きてしまう。 そして、感情を擬人化してそれを客観視するというのは、 面白い手法ですね。 これも理屈では分かりつつも、なかなか継続しにくいですが、 気がついたら行ってみるということの繰り返しが大切なのかも知れません。 いつも参考になるお話ありがとうございます。 2012-08-12 Sun 20:36 | URL | たろう [ 編集 ]
斉藤啓一です。たろうさん、コメントありがとうございました。
おっしゃるように、感情の乱れは本当にやっかいな問題です。ときには破壊的なダメージをもたらします。 感情をコントロールするために、試行錯誤の繰り返しといったところでしょうか。 これからも、ともに智慧を出し合って、このやっかいな問題に取り組んでまいりましょう。 今後とも、よろしくお願い致します。 2012-08-12 Sun 21:28 | URL | [ 編集 ]
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