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心の治癒と魂の覚醒

        

エゴとの闘い


 エゴとの闘いは、生易しくありません。いつ終わるとも知れない、過酷で辛く、忍耐を要する危険な闘いです。
 それよりも、エゴの奴隷でいた方がいいと思うかもしれません。
 実際、エゴがもたらすさまざまな苦しみを、娯楽や気晴らし、仕事、あるいは宗教などで、うまくごまかすことができるなら、エゴと闘うよりも、エゴの奴隷に甘んじている方が、ずっと楽だと言えるかもしれません。たとえるなら、野生動物よりも、家畜の方が安全で楽なのと同じです。
 エゴの奴隷として、一生を<ニセの我>で生きるか、それとも、<本当の我>に目覚めて自由に生きるか、私たちは、いずれかの道を選ばなければなりません。
 もしも、自由に生きる道を選ぶのであれば、人生に安全や安楽を期待する気持ちはきっぱりと捨てなければなりません。そして、傷つくことを怖れない勇気と覚悟が必要です。そのくらいでないと、エゴとの闘いには勝てないからです。
 とはいっても、一部の人にしか実行できないような、難行苦行というわけではありません。真剣さと意欲、忍耐、そして適切な知識さえあれば、誰でもエゴを弱体化させることは可能です。
 いずれにしろ、人生というものは、エゴの奴隷として生きても苦しみがあるし、エゴの奴隷から解放されて自由に生きようとしても苦しみがあるのです。人間という存在は、苦しみから逃れて生きることはできないのです。問題は、どちらの苦しみを受け入れるか、ただそれだけです。

 エゴの奴隷として生きる苦しみは、強制的に与えられる「受動的な苦しみ」であり、エゴから解放されるための苦しみは、自主的に追い求めていく「能動的な苦しみ」です。
 受動的な苦しみは、ただ苦しみで終わるだけです。たとえば、エゴの反応によって人を妬んだら、妬みに伴う苦しみを味わうだけで、後には何も残りません。
 しかし、エゴから解放されるために、自ら苦しみを引き受けていくという、能動的な苦しみの後には、大きな喜びが待っています。
 たとえるなら、登山のようなものです。登山家は、自ら望んで険しい山を登ります。苦しみや困難が多いほど、頂上に到達したときに大きな喜びが得られます。楽に頂上まで到達できる山に登っても、大きな喜びは得られません。
 このような、能動的な苦しみの後に訪れる大きな喜びは、「歓喜」と表現することができます。ありふれた喜びであれば、苦しまなくても得られるでしょうが、歓喜は得られません。歓喜は、苦しみを能動的に耐え抜いた者だけが手にできるのです。歓喜は、能動的な苦しみを母体にして生まれるのです。
 エゴを脱ぎ捨てる苦しみを引き受けたとき、歓喜が生まれてくるのです。
 エゴの奴隷のままでは、歓喜は得られません。
 もちろん、歓喜など得ようと思わないのであれば、それはそれでいいわけです。あくまでも個人の勝手だからです。人生において、歓喜よりも、安全や安楽を重視したいのであれば、それもまたひとつの生き方なのかもしれません。
 しかし、これだけは言えるでしょう。本当に「生きている」という感覚は、歓喜を味わったときにのみ得られるということです。人を夢から覚ましてくれるのは、歓喜なのです。
 もしもあなたが、歓喜に満ちた一生を送り、死ぬ直前になって「私は本当に生きた」と言える人生を送りたいのであれば、エゴから脱却する道を選ばなければなりません。
 エゴとの闘いという、険しい登山道を歩まなければならないのです。
私が主催するイデア ライフ アカデミーは、エゴと闘い、エゴから脱却して自由に生きるための情報を提供しています。関心のある方はぜひ授業にご参加なさってください。動画でも学ぶことができます。
 イデア ライフ アカデミー
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エゴを消滅する方法 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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コメント

 こんにちは、斉藤先生。動画でグルジェフの3回目を拝見させていただきました。
 まだ自分に絶望してない私はエゴの虜なのでしょうね。ただ、最近では自分に対してかなり注意深くなったのでは?とも思います。例えばハエを追い払う動作ひとつをとっても衝動の集合体が働いているな、と自覚するようにしています。身じろぎひとつとってもそれはエゴなんですよ。人との対話だけでは限界もあったエゴの自覚がここ最近では根を張っているのがつかみやすくなりました。本当にどうもありがとうございます。これからも労働を通して個我との戦いを繰り広げてまいります。
2019-09-12 Thu 19:55 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。ワタナベさん、コメントありがとうございます。こんな感じで動画やブログを利用して成長に役立てていただけることは、私のもっとも嬉しいことです。どうもありがとうございます。
2019-09-12 Thu 20:53 | URL | [ 編集 ]

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