心の治癒と魂の覚醒

        

呼吸法について

 ヨーガの修行は、大きく分けて3つのパートからなります。アーサナ(体位法)、呼吸法、瞑想法です。なぜ呼吸法が、覚醒(解脱)にとって必要なのか、そもそも呼吸法とは何なのかについて、これから説明をしていきたいと思っています。
 ヨーガにおいて呼吸法が重要なものと見なされている理由は、ひとつには、呼吸によって心をコントロールするためです。
 私たちは、呼吸の状態と心の状態とが、密接に関係していることを、経験的に知っています。怒ったり興奮していれば、呼吸は速く荒くなりますし、リラックスしていれば、ゆっくりと深くなります。悲しいときは吸う息に力が入り、楽しんだり笑っているときは、吐く息に力が入っています。
 しかし、逆もまたいえるのであり、呼吸の仕方を意識的にコントロールすることによって、心の状態を変える(心をコントロールする)こともできるわけです。たとえば、怒っているときは、ゆっくりと深い呼吸を意識的に行うのです。そうすると、多少なりとも怒りの興奮がおさまってくるのを感じるはずです。
 ヨーガでは、こうして呼吸をコントロールすることで、心をコントロールし、業想念の影響から離れようとするわけです。

 ところで、呼吸をコントロールするといっても、実際には「空気」をコントロールしているのではありません。プラーナ、あるいは「気」と呼ばれる生命エネルギーをコントロールしているのです。このことは、私たちの心は「空気」ではなく、プラーナでコントロールされていることを示しているともいえます。心だけでなく、肉体もプラーナによって活力が与えられているのです。
 プラーナは生命の力であり、太陽や食物などからも得られますが、一番は空気から得られます。空気中にプラーナのエネルギーがあるのです。
 ヨーガの呼吸法の目的は、空気中からプラーナを体内に吸収し、なおかつそれを意思の支配下においてコントロールすることです。そのために、ヨーガでは独特のやり方で呼吸法を行います。具体的な方法は、今後、少しずつご紹介していくつもりですが、その前に習熟しておくべきことがあります。

 それは、常に呼吸を意識するということです。
 呼吸は、無意識に自動的に行われているので、自分がどのような呼吸をしているかは、あまり意識することはないと思います。
 私たちの呼吸は、たいてい、浅くて不規則で早い呼吸をしています。しかし、こういう呼吸は、心身にとっては好ましくないのです。心身を健康に保ち、覚醒をめざすには、なるべく深くて規則的でゆっくりとした呼吸をする必要があるのです。
 呼吸法の実習のときだけ正しい呼吸をするが、それ以外の時間はでたらめな呼吸をするというのでは、まずいわけです。
 そこで、呼吸法を実習するにあたり、この理想的な呼吸を、普通の生活をしているときでもずっと行うように、習慣づけることが非常に大切なのです。この習慣づけの志が欠けた状態で、呼吸法の実習だけをしても、あまり効果は期待できません。

 私たちは、呼吸などいちいち意識していません。しかし、意識しなければ、正しい呼吸を習慣づけることはできません。もちろん、24時間意識することは不可能でしょう。仕事だとか、クルマの運転など、大切なことをしているときに呼吸を意識することは無理ですし、するべきではないでしょう。
 しかし、それほど重要なことをしているのではないときには、可能な限り、呼吸を意識し、深く、規則正しく、ゆっくりと行うように、努力して習慣づけていくことが大切なのです。そしてついには、意識しなくても、自動的に理想的な呼吸をしているようになるべきです。ただし、それには根気と時間が必要です。
 呼吸法の具体的な実習に入る前に、まずはここから始めてください。アジナーチャクラ瞑想法とセットにして行うといいでしょう。通勤途中で歩きながらでも、電車のなかでも、仕事の休憩時間でも、家でくつろいでいるときでも、できるときは常に、アジナー・チャクラと一緒に自分の呼吸を意識し、深く、規則正しく、ゆっくりと呼吸をするようにしてください。
 それにより、今までよりも大量のプラーナが体内に入り込むようになり、また健全に体内を循環するようになります。すると、個人差は多少ありますが、心身が健康になったり、バイタリティが出てきたり、精神的に落ち着きが出てくるなど、しばしば非常に驚くような効果が現れてきます。

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