心の治癒と魂の覚醒

        

逆のことをしてみる

 心の病にしても、肉体の病にしても、長期に渡り慢性的な苦悩を抱えているような場合、今までの生き方やライフスタイルとは逆のことをしてみると、病気が治ってしまったり、治るきっかけをつかんだりすることがしばしばあります。これは少し冒険的ではありますが、試してみる価値はあるかもしれません。
 たとえば、いつまでもずっと病気で薬を飲み続けていた人が、思いきって薬を飲むのを止めたら、病気がよくなったといったことが、実際にあるようなのです(医師が書いた本にそうありました)。これはジョークのような話ですが、けっこう多いようです。薬が病気を治していたのではなく、薬が病気を作っていたわけです。
 重い病気になったら、ずっと悩んできた慢性病が治ってしまうこともあります。また、失恋によって心身がおかしくなることは多いのですが、失恋によって心や体が癒されることもあるのです。戦争が起こるとノイローゼ患者が治るというのは、統計的にも確かなようです。精神的なショックによって傷ついて心が、別の新たな精神的ショックによって治ってしまうこともあるのです。もちろん、必ずそうなるというわけではありませんが。
 断食などは、いろいろな病気に効果があるようですが、これなども、これまでとは逆のライフスタイルをすることによるものなのかもしれません。つまり、たいていの場合、病気というものは、栄養不足よりは栄養過多によって起こるわけです。食べていたのを食べないようにすることで、病気が治ってしまったりするわけです。
 心の病なども、周囲がはれ物に触るように大切に扱い、いたわったりします。本人も、精神的に負担になるようなことを避けたりして、おそるおそる暮らしていたりします。確かに、そういうアプローチも必要だと思います。しかし、有無をいわせず過酷な苦難に見舞われたりしますと、心の病が治ってしまうこともあるのは事実のようです。
 結局、これはバランスの問題なのかもしれません。つまり、どんなことも、一方に偏り続けたら、おそらく病気になったり苦しみを招いたりするのです。栄養ばかりとって(運動などで)消費しなければ病気になるのです。自分のことばかり考えて人のことを考えなければ苦悩しますし、人のことばかり考えて自分のことを考えなくても苦悩するのです。いつも人と一緒では苦しみますし、いつもひとりぼっちでも苦しむのです。受けるばかりで与えることをしなくても、与えるばかりで受けることをしなくても、人は病んでしまうのです。緊張ばかりでも、リラックスばかりでも病んでしまうのです。
 心を治癒するには、今までの自分のライフスタイル、生き方、考え方にどこか偏りがないか、アンバランスなものがないかを反省し、もしあれば、今度は逆のことを意識的に行ってみると、快方に向かうかもしれません。
 ただ、長期に渡って偏った生き方をしていると、たとえそれが病的なものであっても、ある種の心地よさが伴ってしまっているため、なかなか逆のことをする気にはなれないことが多いものです。その堅くなった心を、いかにして柔軟にし、逆のことが意識的にできるようになるか、それがひとつの大きな問題だといえるかもしれません。
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コメント

こんばんは、斎藤先生。
セミナーお疲れ様でした。恋愛という、人生で重要なテーマの一つだけに、このブログでもいずれ書くのでしょうね、楽しみです。

人間は惰性から、生活のバランスを崩しがちですよね。私など、偏ってしまった事に自分で気付いたときなど、両極端なまでに反対のことをしてしまったりもするので加減を学習しなければなりません。

投薬や治療をやめてみるのはやや勇気がいりそうですが、ありえる話と思いました。
2010-10-24 Sun 22:24 | URL | ワタナベ [ 編集 ]
斉藤啓一です。いつもコメントありがとうございます。
恋愛というのは、その人の人間性などが、かなり直裁に出ますね。つまり、ある意味では恋愛というのは、人間性をはかる試金石のようなものがあると思います。
このテーマについては、いずれ取り上げたいと思っております。
これからも、よろしくお願い致します。
2010-10-25 Mon 20:46 | URL | [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-10-29 Fri 20:09 | | [ 編集 ]
斉藤啓一です。
管理人のみ閲覧できるコメントを、ときどきいただいております。これはシステムの関係か、返信はできないようなので、返信させていただいておりませんが、いつもとてもありがたい言葉をいただいており、心から感謝しています。私からの返信がなくても、私はいつもそういう気持ちで感謝していますので、どうか、その気持ちを受け取ってください。
2010-10-30 Sat 10:02 | URL | [ 編集 ]

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